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細胞が分裂せず成長できなくなる新しいアプローチの抗生物質


評判の良かったテレビドラマの『JIN-仁-』でも紹介されていた抗生物質ペニシリン青カビから天然ペニシリンを精製して細菌感染症の治療をしていましたが、このような抗生物質には3種類があるのだそうで、細菌の細胞壁のペプチドグリカンという成分の合成を阻害することで、細菌の発育を抑えるタイプがペニシリンなのだそうで、近年ではペニシリンに高い耐性のある耐性菌もそんざいしているそうです。

それ以外の抗生物質として、細菌のRNA合成を邪魔することで核酸合成を阻害するタイプや細菌のタンパク質合成を阻害することで予防するタイプも抗生物質として存在しているそうですが、これらと違う細胞が分裂せず成長できなくなる新しいアプローチの抗生物質が カナダの大学の研究チームによって発見されたそうです。

通常、細菌が発育してその数を増やすためには、細胞分裂をする必要があるのですが、新しいアプローチの抗生物質では、細胞が分裂できなくすることで成長できなくなり、それ以上の細菌が増殖できなくなり、細菌感染症を抑制することが期待できるようです。

新型コロナなど人類が治療や予防が難しいウイルス感染は、細菌感染症とはちょっと違うようですが、世界中の専門家がワクチンや治療薬を研究開発することで、その時は難しい場面があってもある程度時間がかかってもいずれは対応できるようになるはずですから、この先また対応が難しいウイルス感染が発生しても、人類は負けないはずです。